自宅のPCで、リモートデスクトップ接続というのをやってみました。初めての体験だったので、なかなかおもしろく、楽しめました。ただ、ログイン画面が出てこないという、ちょっとしたトラブルがありました。
1 Windows機からZorin OS機を遠隔操作
古い低スペックPCに、Linuxの一つ Zorin OS 18 (ゾーリン オーエス 18)をインストールして、いろいろと楽しんでいます。
調べていたら、Windows10 PCやWindows11 PCから、Zorin OS が入ったPCを遠隔操作できる、との情報を見かけました。リモートデスクトップ接続ってぇいうやつです。
リモートデスクトップ接続は、Windows PC同士ではよく行われているものと思われます。特に、コロナ禍の時期には、在宅勤務でよく利用されたのではないんでしょうか。これを使えば、自宅PCで会社に設置のPCを操作できますから。
なんと、それが、Windows機とZorin OS機との間でもできるらしいのです。
しかも、新たなソフトウェアのインストール等は一切不要で、簡単な設定だけでOK、というのです。
えぇ、本当・・・?
これはおもしろそうです。できるのかどうか、実際に試してみました。
2 Zorin OS側の設定
まず、遠隔操作される側(これを「ホスト」と呼びます。)の、Zorin OS の方の設定をします。
1 アプリ一覧から、歯車アイコンの設定アプリを起動
2 左側に並んだ項目中の、「システム」を選択
3 画面上の「Remote Desktop」をクリックして選択
4 開くリモートデスクトップ設定画面中、
「Desktop Sharing」と、その下の「Remote Control」の両方のスイッチクリックして、有効化する
5 上部の「リモートログイン」のタブをクリック
6 「ロックの解除」という文字列をクリック
7 認証が求められるのパスワードを入力
8 リモートログインのスイッチをクリックして有効化
9 Login Detailsの箇所の
[ユーザー名]と[パスワード]を任意に決めて入力
これで、ホスト側の設定は終わりです。注意すべきは、Login Detailsの箇所の[ユーザー名]と[パスワード]は、Zorin OS にログインするときのそれとは、別のものにすべきことです。Windows側からリモート接続するに当たっては、ここで設定したユーザー名とパスワードを入力するので、Hostnameの箇所のホスト名とともにメモしておくとよいでしょう。
3 Windows側の操作
ホスト設定を終えたら、Windows10又はWindows11側(遠隔操作するこちら側を「クライアント」と呼びます。)から、いよいよ接続操作を行います。
アプリ一覧の「Windowsアクセサリ」の中の、「リモートデスクトップ接続」アプリを起動します。
コンピュータ名の入力ボックスにホスト名を入れ、オプションの表示をクリックして、ユーザー名のボックスに、ホスト設定の際に決めたユーザー名を入力します。そして、「接続」ボタンをクリックするとパスワードを求められます。このとき入れるパスワードはホスト設定時に設定したパスワードです。Zorin OSへのログインパスワードではないので、間違えないようにします。
そうすると、後述する問題はあったにしろ、結果的にリモートデスクトップ接続ができました。リモートデスクトップ接続は初体験だったので、ちょっとした感動でした。
目の前にあるのはWindows機なのに、デスクトップ画面は別のホストPC、Zorin OS のものです。そして、目の前のクライアントWindows機を使って、別のPC、Zorin OSをいろいろと操作できます。Zorin OSに入っているアプリを起動させ、操作し、作成したファイルを保存できます。ファイルの保存先も、ホストPCのZorin OS側です。
Windows機にZorin OSがそっくりそのまま乗り移ったみたいで、なかなかおもしろい機能です。

4 ログイン画面が表示されない問題
ホストZorin OS 側にユーザーがログインした状態で、クライアントWindows側から接続すると、Windows機の画面に、Zorin OSのログイン画面が問題なく表示されます。ログインパスワードを入力してEnterキーを押すと、「すでにセッションが存在します」の警告画面が出るものの、その画面において「強制停止」を選択すると、無事にログインができます。
ところが、Zorin OS にログインしていない状態で接続すると、Windows側に真っ黒の画面が現れ、Zorin OSのログイン画面が表示されません。本来は、ホスト側のZorin OS に未ログインであっても、クライアント側のWindowsには、ログイン画面が出るはずです。
なぜなのか。
分からないので、AIのGeminiに尋ねてみました。そうすると、Zorin OSのログイン管理画面は「Wayland」という描画方式なので、これを無効化すると多くが解決する、とのアドバイスをもらいました。んで、そのWayland無効化をやってみました。そうしたところ、残念ながら解決は無理でした。むしろ、Zorin OS に未ログインでも、また、ログインしていても、両方の場合で接続できなくなりました。
Zorin OS へのリモートデスクトップ接続は、私の場合、利用の機会はそれほど多くはいはずです。そこで、Waylandを有効にしておき、必要な場合には、あえてZorin OSにログインしておいてリモートデスクトップ接続をすればいいかな、と考えています。既存セッションの強制停止をすると未保存データが消滅するので、それさえ気をつければいいはずです(つまり、編集中のデータは必ず保存しておく。)。AIのGeminiからも、それも現実的で賢明な選択、と賛同してもらえました(もちろん、たとえAIが賛同しても、自己責任とはなりますが。)。
5 なぜログイン済みだと繋がるのか?
ホストZorin OSにログインしている状態でリモートデスクトップをすると、なぜ接続できるのかに関して、Geminiの解説は、次のとおりです。
「ログイン済みの状態で接続すると警告が出るが、強制すれば繋がる」のは、既に起動しているユーザーセッション(デスクトップ画面)が存在しており、RDPがそこへ無理やり接続(あるいは既存セッションを切断して乗っ取り)を行っているためです。
未ログイン時は「起動しているデスクトップ」がまだ存在しないため、RDPが自力でデスクトップ環境を立ち上げる必要がありますが、そこでWaylandの壁や環境変数の不足により「立ち上げに失敗して黒画面」になってしまっています。
なるほど、すべてを理解できるわけではないのですが、なんとなく分かります。「既存セッションの乗っ取り」という表現がおもしろいですね。
それではまた次の記事で。
goosyun
《2025年12月23日追記》
リモート接続には2種類あることが分かりました。そのことを補足する記事を書きました。
⇒ Zorin-OSへのリモート接続は2種類ある - つれづれ電脳記
