つれづれ電脳記(日くらしPCに向かひて)

つれづれなるままに、日くらしPCに向かひて、その悪戦苦闘ぶりをそこはかとなく書き付くれば、物狂ほしけれ。PCの操作法などをゆる~く書き綴り、たまに雑談(goosyun)

GIMPに備わるパスで曲線上にテキスト配置

 ノートPCに、画像編集ソフトGIMPをインストールして、先日から遊んでいます。
 作業環境は、OS:Ubuntu 24.04 LTS、 アプリ:GIMP 3.0.4 です。
  
 従前は、Windows PCにAdobe製の有料ソフトPhotoshop Elements を入れて利用していました。ところが、Photoshop ElementsLinuxに非対応で、Ubuntuにインストールできません。そこで、Ubuntu PC用に、GIMPを使うようになりました。GIMPは無料で利用できるかなり高機能な画像編集ソフトです。
 ちなみに、GIMPは、WindowsMacでも使えます。
  
 GIMPを使っていると、Photoshop Elements との違いがいろいろと見つかります。
 昨日見つけたのが、「パス」ツールです。Photoshop Elements にはパスツールはありませんが、GIMPには備わっています。
  
 パスとは、直線や、曲線を自由に引くことができるツールです。特に、自由に、そしてなめらかな曲線を描くのに大変便利です。手描きで曲線を引くとなると、たとえペンタブレットを使ったとしても、ブルブルと震えたような、ギザギザでぎこちない線になってしまいます。それが、パスツールを使うことで、なめらかできれいな曲線になります。
 そのように作成したパスは、選択範囲に変換したり、線を描いたりできます。
  
 下の画像は、パスの曲線に沿って、テキストを挿入したものです。もちろん、GIMPで仕上げた画像です。


  このように、画像の中に引いたパスに沿って、テキストを配置することもできます。パスの一つの使い方です。なかなか便利です。

 パスツールの使い方は、最初のうちは慣れないために戸惑いますが、それほどむつかしいものではありません。私もまだ初心者ですが、すぐに使いこなせるようになりそうです。要は、慣れだと思います。

 
 それでは、また次の記事で。
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GIMP旧バージョンがUbuntuにインストールされるのはなぜ?

Ubuntuにインストールされるアプリのバージョン

 我が家に数台あるノートPCの内、1台のOSは、LinuxUbuntu(ウブントゥ)です。Ubuntuのバージョンは24.04LTSです。
 そのPCに、先月(2025年6月)、画像編集ソフトGIMP(ギンプ)をインストールしました。
 GIMPは、今年(2025年)3月、新バージョン3.0がリリースされています。だから、GIMPをインストールしたら、最新バージョン3.0がインストールされるだろうと期待していました。
 ところが、sudo apt install gimp を実行した結果、インストールされたのはGIMP2.10でした。
 
 なぜ、旧バージョンがインストールされるのだろうか。なぜ、新バージョンがインストールされないのだろうか。最初のうちは、疑問でした。新バージョンのリリースからすでに数か月も経過しているけれども、まだ、Ubuntu側でのパッケージ化作業が間に合っていないのだろうか、などと思っていました。
 その関係のことを調べていたら、その答えが見つかりました。実は、私はUbuntuのことが全く分かっていなかったのです。恥ずかしながら、基本からして理解していませんでした。

 上記の「なぜGIMPの旧バージョンがインストールされるのか?」に対する、その答えは、
   秀和システム
   「Linuxをマスターしたい人のための実践Ubuntu(第2版)」
    水野 源  著
に、丁寧な解説がされていました。

 「実践Ubuntu第2版」の323ページ中の該当部分を、ここに引用します。

《実践Ubuntu第2版からの引用》
 (Ubuntuの)パッケージは一旦リリースされると、一部の例外はあるものの、バージョンアップは原則として行われません。たとえば、Aというアプリケーションのバージョン1.0が、24.04LTSでパッケージが提供されたとしましょう。開発元では、開発が進むごとにバージョン1.1、1.2、1,3……と新しいバージョンをリリースします。しかし、24.04LTSのパッケージは、1.0のまま更新されません。セキュリティ修正などが発生した場合は、1.0をベースに修正パッチのみを適用していきます。

《引用終わり》

と、記載されています。

 Ubuntuリリース時にパッケージとして提供されたアプリケーションは、原則バージョンアップはない、このようにはっきりと書かれています。このことから、たとえアプリ開発元でバージョンアップをしていても、インストールされるアプリは、Ubuntuリリース時の旧バージョンのものとなります。

 では、それはいったいなぜでしょうか。
 その理由を理解するには、Ubuntuにおけるパッケージ管理システムの仕組みを知る必要があります(パッケージ管理は、Ubuntu以外の他のディストリビューションでも必要とされます。)。

 

パッケージ管理システム

 アプリケーションの開発においては、度々必要とされる、同じような処理というものが出てきます。そうした定番処理は、その都度、一からコードを書いて、毎回作成するなんてのは効率的ではありません。そこで、繰り返し必要とされる共通の処理は、開発者自身がコードを書かなくても、プログラム用の部品として別に提供されています。その汎用部品の集まりがライブラリです。アプリ開発者は、ライブラリの機能を呼び出して利用します。そして、さまざまなアプリから利用されるライブラリが、共有ライブラリです。ライブラリも独立のパッケージです。
 そうすると、パッケージの多くは、先にインストールしておかねばならない別のパッケージを持つことになります。これが、かの有名な「パッケージの依存関係」です。アプリによっては、別パッケージに依存し、そのパッケージはまた別パッケージを要求し、さらにそのパッケージはまた別の・・・と、芋づる式に複雑な依存関係を持つものもあります。
 こうした依存関係を自力で解明して把握し、必要なパッケージをすべて手動で取り揃えことは難儀なことです。それに対処してくれるシステムが、「パッケージ管理システム」です。パッケージ管理システムは、アプリのインストール等に当たって、自動で依存性の解決を行い、必要なパッケージも合わせてインストールしてくれます。
 パッケージ管理システムはいくつかの種類があり、ディストリビューションによって異なります。Ubuntuでは、APTというシステムが採用されています。APTのフロントエンドがaptコマンドです。

 以上のことを前提に、画像編集アプリGIMPのインストールについて見ていきます。
 Ubuntu24.04LTSがリリースされた当時の、GIMPのバージョンは、2.10でした。つまり、GIMP2.10を前提にして依存性解決がなされています。
 仮に、GIMPのバージョンを3.0に上げるとなると、依存している共有ライブラリのバージョンも上げる必要が出てきます。しかし、うかつに共有ライブラリのバージョンを上げると、それに依存している他のアプリケーションに影響します。共有ライブラリをいじくると、最悪、それに依存している他のアプリに不具合が出ます。そうなったら、大混乱です。GIMPのような大型GUIアプリとなると、複雑で大規模な依存関係を持っているかもしれず、そうなると、なおさらです。
 そのために、Ubuntuリリース時に提供されたアプリは、その時点でのバージョンに固定されるというわけです。たとえ開発元でバージョンアップされたとしても、いったんリリースされたUbuntuの構成員となったアプリは、自分一人だけ抜けがけしてバージョンアップすることは禁止されます。
 このような仕組みによって、Ubuntu24.04LTS環境にGIMPをインストールするとなると、バージョンは2.10となるわけです。そうです、現段階ではGIMP3.0がリリースされていても、です。
 ちなみに、Ubuntu25.04に対しては、GIMP3.0が公式リポジトリに提供されています(・・・のようです。)。というのは、Ubuntu25.04リリース時には、GIMP3.0がすでに出ていたからです。ですから、aptコマンドを使ってGIMPをインストールすると、Ubuntu25.04の場合には、GIMP3.0が入ることになります。

GIMP V4.0は将来のリリースを仮定してのことです。

ユニバーサルパッケージ

 Ubuntuリリース後には、アプリの新バージョン投入はないということは、LTSの場合、長期間(原則5年間)の安定運用が保障されることを意味し、その面では好都合です。けれども、アプリのバージョンがOSのライフサイクルに縛られるということは、それは同時にデメリットでもあります。アプリの新バージョンで提供される魅力的な新機能を目の前に見せつけられながら、手を出せないもどかしい状況を強いられます。
 また、各ディストリビューション採用のパッケージ管理システムがばらばらで異なり、パッケージフォーマットもばらばらです。アプリも開発者も利用者も、不便を強いられることになります。
 実践Ubuntuの著者水野源氏は、これらのことを「混ぜるな危険」と書いています。
 そこで、Linuxカーネルが動いていれば、ディストリビューションやリリースに関係なく動く統一的なパッケージを作る試みが始まりました。これが「ユニバーサルパッケージ」です。
 ユニバーサルパッケージは、アプリが動作するために必要なもの、必要な環境一式が単一のパッケージに取り込まれ、自己完結型のパッケージとなっています。これによって、依存関係の束縛から解放するわけです。ディストリビューションが異なっても、また同一ディストリビューションのリリースが異なっても、その影響を受けることなく動作します。

 ただし、ユニバーサルパッケージも、フォーマットが統一されているわけではなく、いくつかの種類が存在します。
 主なものとして、1.AppImage、2.Flatpak、3.Snap があります。Flatpakは、FedoraおよびRHELが推進しているフォーマットです。Snapは、Ubuntuというか、Canonicalが推進しているフォーマットです。
 Ubuntuには、Snapが標準でインストールされています。例えば、Ubuntu 24.04 LTS上のFirefoxThunderbirdは、Snapでインストールされています。

 最初に書いたように、我が家のUbuntu PCにGIMPをインストールしたら、最新版でない、GIMP2.10が入ってしまいました。このバージョンでも動くので、支障はなかったのですが、やはりGIMP3.0の新機能が魅力的に感じられます。
 とうとう我慢できなくなり、先日、deb版GIMP2.10をアンインストールして、改めてSnap版のGIMP3.0をインストールし直しました。GIMP3.0はいくつかのバグが確認されていますが、現在、我がUbuntu PC上で、元気にご活躍でございます。ユーザーであるgoosyunは操作に未熟なために、ほんのごく一部の使い方しかできていませんが。

 

 それではまた次の記事で。
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GIMPの塗りつぶしツール

 画像編集ソフトGIMP(ギンプ)のツールボックスの中に、ペンキを垂らしているバケツのアイコンがあります。これは「塗りつぶし」という名のツールです。
 このツールを選んだ上で画像内をクリックすると、広い範囲の塗りつぶしができます。クリックひとつで塗りつぶしができるので、よく使うツールです。
 Photoshop Elements にも塗りつぶしツールがありますが、アイコンや利用方法もほぼ同じです。

 塗りつぶす範囲は、
 1 選択範囲
 2 類似色領域
 3 線画領域
と、3つのオプションが用意されています。

 上記の1番目の「選択範囲」を選ぶと、予め作成した選択範囲を塗りつぶしてくれます。
 これに対し、上記の2番目の「類似色領域」を選ぶと、クリックした地点と隣接し、かつ、似通った色の範囲で塗りつぶしができます。ユーザーが予め塗りつぶしの範囲を指定する必要はなく、近似する色の範囲をソフトの側で判断(自動計算)してくれます。近似色の範囲を選択しくれるものとして、ファジー選択ツールというのがありますが、範囲選択作業は不要だから、そのツールを使うまでもないということです。

 下の画像は、三日月を塗りつぶしたものですが、予め範囲選択することなく、クリックひとつだけで月の形に塗りつぶしてくれました。
 

 
 色の近似の加減は、「しきい値」オプションで設定します。どれぐらいの程度似ていれば近似色とするのか、許容の範囲を設定するものです。
 しきい値を小さくすれば、クリック位置と厳格に一致する色の範囲のみが塗られ、逆に、しきい値を大きくすればするほど、クリック位置とほぼ同じような色であれば、広範囲に塗りつぶしてくれます。値の大小は、同じ色かどうかの判断の「緩さ加減」というわけです。 

 塗りつぶし範囲のオプションの3番目「線画領域」を選ぶと、ブラシや鉛筆を使って囲んだ範囲の内側をクリックすることで、その範囲内を塗りつぶしてくれます。

 

それでは、また次の記事で。
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画像編集ソフトGIMPで集中線を描く

 昨日、画像編集ソフト Photoshop Elements で、集中線を描く作業をやってみました。
 これと同じことを、無料ソフトの GIMP(ギンプ)でもやってみました。GIMP3.0をつい先日インストールしたばかりのGIMP初心者なので、使い方はまだよく分かりません。マニュアルなどは見ないで、使用法を手探りしています。
 挑戦してみたら、実は、集中線を描くのは簡単だと分かりました。というのも、[フィルター]メニューの中に、「集中線」そのものズバリが用意されているからです。

 その集中線メニューを使うことによって、次の画像のように、ササッとできてしまいます。

 

 画像中に集中線を描く手順は、次のとおりです。

  1. 対象画像の上に、新規レイヤーを追加
  2. 集中線に付けたい色を、描画色に設定
  3. [フィルター]ー[下塗り]ー[集中線]を順にクリック
  4. そこで開く[集中線]ダイアログで、好みに設定
  5. [OK]をクリック

 これだけで完成です。
 「集中線」というフィルターメニューそのものがあるだけに、手順はPhotoshop Elementsよりも簡単です。


 なお、上記手順中の4番目[集中線]ダイアログの各種設定項目名は、少なくとも私の環境(Ubuntu24.04LTS GIMP3.0.4)では、英語で表示されます。
 日本語に翻訳し、その説明まで加えたものは、次のとおりです。

  • Number of lines
    線数: 集中線の本数(40本~1000本の間で設定)
  • Sharpness(degrees)
    鋭さ(角度): 線の鋭さ(0.0~10.0間で設定)
  • Offset radius
    オフセット半径: 中央円の半径(最大2000まで設定)
  • Randomness
    複雑度: 線の始点がまばらになり、 オフセット半径で定めた中心からの長さが各線ごとに不規則に増減(最大値2000まで設定)

 設定項目名がなぜ英語で出てくるのか、どうして日本語ではないのか、不明です。まだ翻訳作業が間に合っていないのか、何かを意図してのことか、あるいは不具合によるものか・・・。
 できれば、日本語にしてもらえるとありがたいのですが。

 

  それでは、また次の記事で。
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画像編集ソフトPhotoshopで放射状の集中線

画像中に集中線を描く

 画像編集ソフト Photoshop Elements を使って、久しぶりに、放射状の集中線を描いてみました。
 画像の中心に向かって一極集中する線、つまり集中線を描く手順は、昔いったん覚えたけれども、もうすっかり忘れていました。ですから、今回、改めて復習しました。
 でも、描く手順は、割と簡単です。要は、3種のフィルターを重ねて適用すれば完成です。その3種のフィルターとは、1ノイズ、2スクロール、3極座標、この3つです。

 集中線を描く手順は、次のとおりです。

  1. 対象レイヤーの上に新規レイヤーを追加
  2. 白色で塗りつぶし、描画モード乗算を適用
  3. [フィルター]ー[ノイズ]ー[ノイズを加える]
  4. [フィルター]ー[その他」ー「スクロール]
  5. [フィルター」ー[変形」ー[極座標

 これで完成です。

 同じことは、無料画像ソフトGIMPでもできるはずです。GIMPの操作練習のため、近いうちに試してみます。

セール対象商品 内蔵SSD1TB

 

Amazonプライムデー

 ところで、今年もいよいよAmazonプライムデーが始まりました。
 セールの開催は、7月14日 月曜日までです。欲しかったあの品この品が、お得に買えるので、毎年、このセールを楽しみにしています。
 ざーっと眺めたところ、目についたのが、
 1 キオクシア 内蔵SSD1TB 8,390円(上に掲載の集中線を施した画像)
 2 Fire HD 10インチ タブレット 11,980円
の2点です。

 最近は、SSDも安くなってるんですねぇ。1TBの大容量でも1万円を切る価格で購入できるとは…。これは、お買い得です。すぐに必要ということでもないのですが、腐るものではないので、この際買っておこうかと思案中です。

 Fire HD 10タブレットも、40%もの大幅値引きですから、お買い得です。この機会を逃すのはもったいない気がします。

 それでは、また次の記事で。
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画像編集ソフトGIMP3.0の操作練習

 昨日、我が家の Ubuntu(ウブントゥ)ノートPC に、画像編集ソフトGIMP(ギンプ)3.0 をインストールしました。ソフトの動作検証を兼ね、その操作に慣れるための練習として、イラストを描いてみました。

 まだまだGIMPの使い方が分からないため、戸惑いばかりです。でも、マニュアルを眺めているだけでは身につかないので、このような実戦練習の方が早道だと思っています。

 イラスト中の両耳は、
  1 楕円形選択ツールで楕円形を作成し
  2 楕円の境界線を描き
  3 ハンドル変形ツールで変形
という手順で描いてみました。
 Photoshop Elements では、ハンドル変形ツールみたいなものは使ったことがなかったので、新鮮でした。

 

 

  それでは、また次の記事で。
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GIMPの最新バージョンをUbuntuにインストール

 先月、Ubuntu(ウブントゥ)Linux PCに、画像編集ソフトGIMP(ギンプ)をインストールしました。Ubuntu のバージョンは、24.04 LTS です。
 GIMPは、新しいバージョンGIMP3.0が今年3月にリリースされています。だから、当然、GIMPの新バージョン3.0が、入るだろうと思っていました。ところが、sudo apt install gimp を実行したところ、インストールされたバージョンはGIMP2.10でした。それが先月のことです。

 調べたところ、公式リポジトリにGIMP3.0がパッケージとして存在するのは、Ubuntu 25.04以降とのことです。ですから、Ubuntu 24.04 LTS でsudo apt install gimpを実行すると、deb版GIMP2.10がインストールされることになります。
 ただし、GIMP3.0は、snapFlatpakパッケージでも提供されています。ですから、Ubuntu 24.04 LTS であっても、GIMP3.0のインストールはできます。
 ということなので、いったん、GIMP2.10をアンインストールして、本日(2025年7月6日)、snap版GIMP3.0のインストール作業をやってみました。

 で、その結果は。
 はい、何らのトラブルもなく、スムーズにsnap版GIMP3.0がインストールされました。
 インストール完了画面は、次の画像のとおりです。

 

GIMPインストール完了画面

 Ubuntu 24.04上で、GIMP2.10は問題なく動作します。ですから、何が何でもGIMP3.0にしなければならない必要性はなかったわけです。では、なぜ、GIMP新バージョンに入れ直したのか。新バージョンの何が魅力だったのか。

 その理由は、また後日、簡単に書くかもしれません。

 

それでは、また次の記事で。
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