1 VSCodeの便利機能
先日、図書館に立ち寄って、ペラペラっと、何冊かの本を斜め読みしてきました。その内の1冊が、「Visual Studio Code 完全入門」という本です。
Visual Studio Code (通称、VSCode)というのは、プログラミングのコード記述に便利なテキストエディタ(コードエディタ)です。Microsoft 社が提供するオープンソースのソフトウェアです。Windowsばかりか、MacやLinuxにも対応するため、私もUbuntu PCにインストールしています。
プログラミングの機会がほとんどないため、VSCodeはあまり使わないのですが、一般のテキストファイル編集にも使えそうな機能が、その本で紹介されていました。特に次の2つは、覚えておくと便利と思われた機能です。1つ目が「選択範囲を追加してまとめて編集する」機能、2つ目が「カーソルを複数の箇所に置く」機能です。
2 「選択範囲を追加してまとめて編集」機能
この機能は、複数箇所をまとめて修正できる機能です。置換機能でも同じことができますが、置換よりも手軽です。
やり方は簡単で、ある文字列を選択後、Ctrl+Dを押します。すると、同じ文字列が追加選択されます。Ctrl+Dを押すたびに次々に追加されていきます。このように複数箇所が選択された状態で文字列修正を行うと、一度にまとめて編集ができます。
選択すべき箇所の数が多い場合、すべてを一度に選択する方法もあります。文字列選択後、メニューバーの[選択]−[すべての出現箇所を選択]をクリックします。そうすると、文書中のすべての同じ文字列が選択できます。ちなみに、ショートカットキーは、Ctrl+Shift+Lです。
文字列編集を終えたならば、Escキーを押して、選択を解除するのを忘れないようにしましょう。選択状態のままだったら、すべての選択箇所に意図しない編集が行われ、大変なことになるかもしれませんから。
3 「カーソルを複数の箇所に置く」機能
これも、やり方は簡単です。Altキーを押しながら、次から次にクリックしていきます。そうすると、クリックした複数箇所にカーソルが置かれます。その状態で文字列を追加すると、すべての箇所に同じ文字列が挿入されます。ほとんどのアプリでは、カーソルは一箇所にしか置くことができないところ、VSCodeでこの機能を使うと、いくらでも好きな場所にカーソルを置くことができます。このように、複数のカーソルを使って同時に編集を行うことができる機能をマルチカーソル機能と呼び、VSCodeにはこの便利機能が標準搭載されています。
なお、いったん置いたカーソルも、Altキーを押しながらそのカーソル位置をクリックすれば削除されます。
4 余談
上記のように、VSCodeは、複数箇所の文字列を効率的に編集できるとても魅力的な機能を備えています。WindowsPCでいつも使っているサクラエディタにも、もしかして同じような機能があるのではないか、と思って試してみたのですが、見つけることができませんでした。私が探しきれないだけかもしれません。もし、サクラエディタにも同様の機能があるのをご存知の方は、教えてください。
それでは、また次の記事で。
goosyun