画像編集ソフトGIMP(ギンプ)のツールボックスの中に、ペンキを垂らしているバケツのアイコンがあります。これは「塗りつぶし」という名のツールです。
このツールを選んだ上で画像内をクリックすると、広い範囲の塗りつぶしができます。クリックひとつで塗りつぶしができるので、よく使うツールです。
Photoshop Elements にも塗りつぶしツールがありますが、アイコンや利用方法もほぼ同じです。
塗りつぶす範囲は、
1 選択範囲
2 類似色領域
3 線画領域
と、3つのオプションが用意されています。
上記の1番目の「選択範囲」を選ぶと、予め作成した選択範囲を塗りつぶしてくれます。
これに対し、上記の2番目の「類似色領域」を選ぶと、クリックした地点と隣接し、かつ、似通った色の範囲で塗りつぶしができます。ユーザーが予め塗りつぶしの範囲を指定する必要はなく、近似する色の範囲をソフトの側で判断(自動計算)してくれます。近似色の範囲を選択しくれるものとして、ファジー選択ツールというのがありますが、範囲選択作業は不要だから、そのツールを使うまでもないということです。
下の画像は、三日月を塗りつぶしたものですが、予め範囲選択することなく、クリックひとつだけで月の形に塗りつぶしてくれました。
色の近似の加減は、「しきい値」オプションで設定します。どれぐらいの程度似ていれば近似色とするのか、許容の範囲を設定するものです。
しきい値を小さくすれば、クリック位置と厳格に一致する色の範囲のみが塗られ、逆に、しきい値を大きくすればするほど、クリック位置とほぼ同じような色であれば、広範囲に塗りつぶしてくれます。値の大小は、同じ色かどうかの判断の「緩さ加減」というわけです。
塗りつぶし範囲のオプションの3番目「線画領域」を選ぶと、ブラシや鉛筆を使って囲んだ範囲の内側をクリックすることで、その範囲内を塗りつぶしてくれます。
それでは、また次の記事で。
goosyun